「ワインに関わる仕事を始めたい」と、ワインエキスパートの資格を取得し、目黒通り沿いにワインショップ「オルニス」をオープンしたのは2013年でした。カジュアルワインからブルゴーニュ・カリフォルニアのグランヴァンやカルトワインまで、およそ700種をそろえ、当時まだ珍しかった店内でのセルフテイスティングも愉しめるようにしました。

数多くのワインと関わるうち、日本でまだ知られていない良質なワインを探し出し、オルニスの店頭に並べる日を夢見るようになりました。自分が探し出したワインの生産者を日本に招き、オルニス主催でイベントができたら…。これが、2018年夏に自社輸入を始めたきっかけです。

今では、カリフォルニアを中心に、イタリアやスペインのワインをワイナリーから直輸入しています。できるだけ日本に未入荷のもので、ワイナリーに飛び込み交渉したものがほとんど。自分の五感で確かめたワインだからこそ、品質には自信があります。

2019年には新たにアメリカでORNIS Inc.を立ち上げました。これはエクスポーターとして、カリフォリニアワインを他のアジアの国に紹介することが目的。「いつの日か、アメリカでも卸やワインショップをオープンさせたい」といった新たな夢も生まれています。

店名の「オルニス」はギリシャ語で「鳥」の意味。ワインを通して関わる全ての人たちが鳥のように集い、また店舗が皆さんの「とまり木」のような存在になればと考えています。これからも、夢の実現に向け挑戦し続けることを忘れず、日々精進してまいります。